とある Meet UPイベントで知ったエデュテック企業のご紹介です。
VR/AR技術で教育領域における課題解決をする海外のスタートアップ「360ed」。
例えば、地理や化学などの教科書を 3Dで表示。対象が立体的になることで、平面では知りえなかった情報を知ることができます(例えば昆虫や臓器を360度眺められたり)。それにより、子どもの理解の深まりや知的好奇心を刺激することなどが期待されます。
イベントには、Chief Executive Officerである Hla Hla Winさんがリモート参加されていて、彼女から直接サービスの話しを聞くことができました。
話を聞いて、このサービスが途上国を中心に展開されていることにとても興味を持ちました。
その戦略を取っている理由は、途上国で展開する方が多くの人たちに広がるから(一部の富裕層ではなく、人口に占める比率が多い途上国の人たちをターゲットにしている)なのですが、これは Hla Hla Winさんが Singularity Universityというコミュニティで学んだことが影響しています。
Singularity Universityとは、2018年10月で10周年を迎えたグローバルコミュニティ。
「シンギュラリティ」とありますが、人工知能やAIの文脈で語られるそれとは異なり、飛躍的に発展するテクノロジーをどう使いこなすか?どうやってこの流れに乗るか?をテーマにした団体。また、「University」とありますが、大学ではありません。
創設者は、あの人工知能の世界的権威レイ・カーツワイル氏とXプライズ財団CEOのピーター・ディアマンティス氏。
ミッションは、世界の大きな課題(Global Gand Challenges)解決。
10年で10億人の生活を良くするスタートアップを生み出す事を目的としています。
Hla Hla Winさんは、「10億人」の課題を解決するために、一部の富裕層ではなく途上国の人たちをターゲットにする戦略をとっていたのです。
また、(想像ですが)そのための戦術として「360ed」のプロダクトは必要最低限のデザイン・機能が搭載されているように思います。
もし富裕層をターゲットにした場合「デザイン」や「機能性」などへの考慮も必要となり、そいういう意味では本質的ではない課題への対応が必要になるからかもしれません。
自分たちが何を目的にしているのか、何を大切にしているのかが明確にする。そのうえで課題の本質を捉え、そこに対して最適な戦略・戦術をとる。
当然のことなのかもしれませんが、このことは起業するしないに関わらず、ビジネスパーソンとして非常に参考になると感じました。
...と、個人の解釈っぽく書いていますが、実は戦略については「360ed」の存在を知った Meet UPイベントの懇親会で、イベント参加者同士のディスカッションの中で話されていた内容です。
これは Singularity University Kyotoが開催している Meet UPイベントで、Hla Hla Winさんをはじめ、Singularity Universityの卒業生がリモート参加したり、カジュアルな雰囲気ながらも他では聞けない話が聞けたりします。興味のある方は、ぜひFacebookグループに参加して、最新情報をチェックしてみてください。
※Singularity University Kyotoの Meet UPイベントについて、もう少し詳しく参加レポートを書いています。興味を持っていただいた方は、以下ブログも読んでいただけると幸いです。
0コメント